2010年11月26日

20100620 八戸市

『参拝名人免許状』(青森県神社庁三八支部)[青森]

神社にて配っている無料誌。
三八地域の主要神社をスタンプラリーで回るための本である。
スタンプラリー対象は27社、対象ではないが2社の計29社の紹介本ともなっている。
まあ、頑張ってるね。

スタンプラリーのスタンプ、どうも普通のスタンプっぽい。
もうひと捻りほしいなあ。
とある神社の紹介にキリストとピラミッドの話があるのはどうしたものか。
この地域ではしょうがないと見るか。



『えんぶり』(福田公仙,(有)博光出版,2009)[岩手]

賑やかなお祭りは、嫌いと言うほどではないが、積極的に見に行くことはない。
まあ、行った先でお祭りをやっていて、他の目的地がない場合は見るくらい。
「えんぶり」も存在は知っているが、実物を見る機会は無いだろう。
それでも、基本的な所は知りたい。"文字で"。
写真集を買うほどではない。DVDで見たいという欲求もない。
という私の要求にはぴったりの本だ(著者としては実物を見てほしいだろうが)。
A5、50ページ、カラーページ無し、500円(税込)
このコンパクトさながら、語源・歴史・道具・所作の全てを網羅し、しかも分かりやすい。
うーん、すごい。
著者は、元高校教諭。岩手の方だろうか?著書に岩手の物が多いようだ。
この本の中にも岩手の「えんぶり」に一項目を割いている。

「えんぶり」と聞くと、「八戸」の「烏帽子」をかぶった人のイメージしか無かったが、「八戸」が本場で有るが他のバリエーションもあること、「烏帽子」の人以外の舞もあることなど、興味深い。

文章も読みやすく、しっかりと構成されている。
良い本だと思う。

まあ、この本には『陸奥之土風』とゆう絵巻物から2つの図が出ている。
これはもっと見たいなあ。カラーで。・・・・とは、思うのですよ。



『杉村顕堂怪談全集 彩雨亭奇談』(杉村顕堂,(有)荒蝦夷,2010)[宮城]

著者は明治37年、我らの聖地「戸山病院」にて生まれる。
・・・父親が「戸山脳病院」の創設者。
この本は著者が昭和9年から37年にかけて出版した3つの短編集と、ずいぶんあとに出た遺作短編集を合わせた本です。
遺作分も含め、明治から戦後すぐにかけての時代を舞台にしています。
怖くないです。怖さなら稲川先生の方がはるかに・・・。
ただ、品があるなあ。実話系短編怪談と言ってもいいですが、なんとも妙なしっとり感があります。
難を言えば、4つの本の合本のため、同じ話が入ってる(ちょっとだけ違うんで、それはそれで面白いが)。
『怪奇伝説 信州百物語』に含まれる短編が色々な表現方法をとっているため、落ち着きが悪いかなあ(事実レポート風、物語風、会話風の短編が混ざってる)。

さて、この本の中で最も美しい話のあらすじを書きます。私の駄文では泥を塗るようなものですが。
『彩雨亭奇談 箱根から来た男』のなかの「後妻」より

岩下邦太郎は真面目に小商いをしている男だが、5歳にになる子を残して妻に先立たれた。
その暮らしを心配した隣家の夫婦は、遠縁の恒子という女性を紹介することにした。
恒子は、一度嫁いではいるが、相手側に問題があり、離縁している。

岩下親子と隣家の夫婦、それに恒子は、見合いを兼ねて近隣の温泉に小旅行をすることになった。
子供は直ぐに恒子になつき、岩下も強く惹かれ、恒子とその日のうちに結ばれる。

しかし、温泉から戻ってすぐ、恒子は突然発熱し、あっけなく死んでしまう。
(恐ろしいことだが、前妻は何の関係もない・・・)
岩下は、一夜だけとはいえ契った恒子は、妻であるとして葬儀を執り行った。

その翌朝、岩下が起きると、台所で朝餉の用意をしている女がいる。
恒子であった。
岩下は「成仏なさい」と言うが、恒子は「成仏は致しますが、それは貴方が良い奥さんを貰ってからです」と言い、子供や身の回りの世話を続けた。
(でも、寝る時にはいなくなるらしい。何の嫌がらせだ。)

それが2か月ほど続いたある日、恒子が岩下の枕元に座り、「貴方に良い奥さんが決まりそうです。隣家の旦那さんの勤め先女性とご縁がありますから、紹介してもらいなさい。」
この縁談もとんとん拍子に進んだ。
やがて、恒子は、「これで安心しました。もうひとつ貴方にお願いがあります。以前離婚した家から慰謝料として貰ったお金が銀行に有ります。これを貴方に心おきなく使って頂きたいの。」と言って一冊の預金通帳を差し出した。
「これを貴方に心おきなく使って頂きたいの。」と言って一冊の預金通帳を差し出した。
(大事な事なので2度言いました。)

その後、恒子は二度と姿を見せなかった。

・・・・パーフェクト。
posted by Oz at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 手に入れた本
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